【メイド・イン・カンダ@3331】Re-Establishing Shot(リ・エスタブリッシング・ショット)
いつもとちがう神田のランドスケープ
どこかにありそうでどこでもない、不思議な都市のランドスケープ写真。スンウ・バクの「Re-Establishing Shot(リ・エスタブリッシング・ショット)」はさまざまな都市の風景をコラージュ=再構成することで、密集した建造物の集積が匿名都市のパノラマのように展開されているのが特徴です。
ソウルを拠点に活動するスンウ・バクは、2012年からこのシリーズにとりかかりました。今回は、彼が昔から憧憬の念を抱いてきたというまち・神田で滞在制作を行い、ソウル、釜山、大坂、神戸で撮影したものとあわせて最新作を発表いたします。
断片を繋ぎあわせてつくられた写真には、具体的な建造物が写っているにも関わらず、都市がもつ歴史的・社会的な意味や固有の背景が欠けており、私たちの記憶をあやふやにさせます。
作家の意図はこうした表層的な浮遊する都市のイメージをまえに、観るものの戸惑いとそれでも魅入ってしまうランドスケープについての想像力を喚起することにあります。
- 日時:10月27日-11月17日
- 会場:
- 3331 Arts Chiyoda
- 参加費:TAT入場パスポート(800円)もしくは入場料500円
- 事前申込:不要