【共同ビル4F】「美学校ダウナーサイド」
最前線、むき出しのアート!
TRANS ARTS TOKYO 2013では、複数の会場に渡って美学校の講師、現役生、修了生による展示が開催されています。
共同ビル4階と篠木ビルからなる「ダウナーサイド」では、Chim↑Pomのリーダー卯城竜太が講師を務める「天才ハイスクール!!!!」や、昭和40年会会長・松蔭浩之の「アートのレシピ」、倉重迅、田中偉一郎、阿部謙一らによる「映像表現の可能性」などの各クラスから、受講生、卒業生含め総勢20名以上の若手作家が参加し、展覧会を行います。
美学校、のみならず現代美術の《現在》を担うアーティスト達の作品を、是非ご覧下さい。
〈参加作家〉
[共同ビル]
現役生:毒山凡太朗、新名康生、西澤優花、淵本ありさ
修了生:青木陽、浅野花奈、岩崎が、浦元広美、堅田好太郎、木村奈緒、ケムシのごとし、佐久間洸、中島晴矢、BOMBRAI、宮嵜浩、諸星良典、山雄起、REDICAcrew、涌井智仁
[篠木ビル]
修了生:キュンチョメ、志水佑、西村健太
- 日時:10月19日〜11月10日
- 会場:
- 神田錦町共同ビル
- 参加費:TAT入場パスポート(800円)
- 事前申込:不要
BOMBRAI
Joice 、bj(big John )、Roger、Blueら若者4人による覆面ユニット。
都市を表現の場と捉え、縦横無尽に街を駆け巡る。
エクストリームな作品を投下する(ボムる)ことで、退屈な日常を刺激的なものへと一変させる。
文:木村奈緒
BOMBRAI is No.1!!!!!!
REDICAcrew
十八番の“モヤシ・グラフィティ”を中心としたミクストメディアな表現でアートを試す、失礼な8人組。
彼らが通る所、毎時約30平米のスピードでテリトリーと化す。
絶対に噛み付かない、史上最強の便利よろず屋である。
http://redicacrew.web.fc2.com
ケムシのごとし
1990年秋田県生まれ東京在住。漫画の執筆や映像作品を中心に作品を発表。自らが主演の映像と中毒性の高い音によって構成されるビデオは、ゆるさがありながらも妙なリアリティと切実感に溢れている。主な展覧会に個展「第831話『つよい気持ち』」(ナオナカムラ、2013年)、YAMAMOTO GENDAI Future Feature Vol.6「天才ハイスクール」(山本現代、2013年)等。
http://kemusi-pro.com/
佐久間洸
2012年美学校終了。主な展示2012年「おんなの道」美学校、TERATOTERA西荻映像祭など。
今回美学校のみんなと電機大学でやることがとても楽しみです!!美学校ならではの展示をできたらいいなと思っています!絶対間違いないです!!
堅田好太郎
1985年、山口県生まれ。馬鹿馬鹿しくも万人に通ずる普遍的な自己愛と、ヘビーライト級のエロが炸裂する作品を、映像や絵画を中心に制作、発表。主な個展、2012年『三日勇者/eastern easter』など。
http://ja-jp.facebook.com/kotaro.katata/
宮嵜浩
人・物・事が持つ固有のストーリーに介入し、新たにストーリーを仕立て、作品を制作しています。
他者の人生や、他者の生み出す固有のものは侵しがたい神聖なものであると言えます。
神聖なものを冒涜する過程を経て、侵しがたい神聖さを生み出しうることもあるのではないでしょうか。
山雄起
1984年三重県生まれ。トルコ、ブラジル等に移住後、作品制作を本格的に開始。直近では、消費社会、交易に関しての、インスタレーション作品を制作している。
岩崎が
昨日着てったあの服だって、
今日食べた晩ごはんだって、
明日あいつに何て話し掛けるのかだって、
脚本に書いてあったし。
バナナの食感をごまかしながら食べるのも、
雨の日に出来るだけ傘を持ちたくないのも、
あれも、振り付けの確認です。
ずっと、それだけだ。
自分の事すら知ったこっちゃないよ。あるよ。
ただ、あなたの神話、それだけを聞いていたいよ。
木村奈緒
1988年生まれ。上智大学文学部新聞学科にてジャーナリズムを専攻した後、貴金属メーカーに就職。美学校入学をきっかけに脱サラしてギャラリー勤務へ。好みの男性のタイプは、社会を複眼の視点で捉えたノンフィクションライター本田靖春、自身の作品を「社会評論の模型」とした工藤哲巳、芸術の概念を「社会彫刻」として押し広げたヨゼフ・ボイス。主催したイベントに「工藤哲巳ナイト」(2013、美学校)など。婚活中。
毒山凡太朗
1984年福島県生まれ
大学時代は応用微生物工学を専攻。
卒業後、インテリアデザイン専門学校を経て、
現在、美学校 天才ハイスクール!!!!在籍。
浦元広美
北海道生まれ。旭川医科大学看護学科卒。美學校「アートのレシピ」、「映像表現の可能性」受講。日常生活で感じた違和感を基に制作し、主に映像作品を発表している。谷中霊園での展示「一期はshift、ただshift。」などで、野外にも積極的に介入している。
涌井智仁
1990年新潟生まれ。
蒼井優とゴミとアートを使って作品を作るタイプのアーティスト。
作る作品は大体身内にしかウケないが、いつか、みんなにもウケる。
旧友である樋口とノブにはいつもお世話になってます。
淵本ありさ
1978年 熊本県生まれ。東京在住。
東海大学文学部卒業後、バンタンキャリアスクール卒業。
現在、都内広告制作会社に勤務している傍ら、
グラフィックデザイナー、イラストレーターとして
演劇、音楽のアートワークを手がけている。
2004年佐藤佐吉賞 宣伝美術部門 優秀線美術賞受賞
2009年グループ展「道草」参加
美学校
1969年の設立以来、赤瀬川原平、澁澤龍彦、唐十郎など蒼々たる講師陣が教壇に立ち、多くの人物を輩出している美学校。足を踏み入れた瞬間、膨大な本や雑誌が収められた本棚に迎えられ、アンダーグラウンド感がビシビシと伝わってきます。
そんな美学校の現役生、修了生、講師による展示です。昨年のTRANS ARTS TOKYOでは「天才ハイスクール!!!!」と「絵と美と画と術」の2講座のみの参加でしたが、今回は全11講座、総勢およそ50名が参加する展示となります。会場は、共同ビル4階、5階と、EDITORY3階の三会場で、共同ビル4階では、アートの展示、5階では、絵画、写真、版画の展示、EDITORY3階では、講座「絵と美と画と術」の受講生、講師による様々な展示を開催します。会期中は、イベント他、美学校内でも展示などを開催予定。ここから生まれた作品たちを空間ごと味わうことができます。
西村健太
1988年生まれ。埼玉県出身。自分の精子を死ぬまで顕微鏡で見続け、月に見立てた映像作品「MOON」(2011)、入浴剤で創った骸骨や胎児を少しずつ溶かす「We Always Know」(2012)など、「死と生」を大きなテーマに作品を生み出す。
諸星良典
1990年10月23日香川県生まれ。東京造形大学美術学部絵画学科在学 美学校「アートのレシピ」半期受講。主な展示に『第18回日本国際パフォーマンスフェスティバル』(2011、東京、大阪)『三途の川の流れのように』(2013、東京)『ニュー辺境』(2013、東京)『アートラインかしわ VISION2013 映像のざわめき』(2013、千葉)等『MEC AWARD 2013』 佳作。